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STAINLESS STEEL

ステンレス素材について

Fate industriesの製品は主にステンレス鋼材を使用しています。 美しい森の木と金属の強さを掛け合わせた製品も多数製作しており、 その際は製品の一部に木材も使用しています。

ステンレス鋼材

ステンレス鋼材とは、鉄にクロムやニッケルなどの物質を添加して錆びにくくした特殊鋼の一つです。
ステンレス鋼材はその成分比率により幾つかの種類に分けられます。
Fate inustriesでは主にSUS304(別名18Cr-8Ni、18クロムステンレス)を使用しています。
SUS304はステンレス鋼材のうち、耐熱鋼としても最も広く普及している鋼種のひとつです。耐食性、溶接性が良好なことで知られます。
耐食性を司る成分であるクロムを18%以上含むことから18クロムステンレスとも呼ばれています。
クロムの量は、錆に対する強さに影響する要素です。SUS304は錆に対する耐性、腐食されにくさを見る耐食性において優れた素材です。

HOT材とCOLD材

ステンレス材料の表面はその製造工程や形状により様々な種類が存在します。
材料の製造工程と表面状態は密接に係わっており、 その製造工程に由来してHOT材・COLD材と呼ばれるものがあります。

HOT材とは熱をかけてロールで延ばす(熱間圧延)工程の後、酸で表面につく黒い皮膜や汚れを取り除いたもの。
その表面は粗くつや消しの白っぽい風合いで梨地に近い感じです。
対して、COLD材とは、コールドといっても冷やして材料を製造するのではなく、熱をかけずに(常温で)圧延して造ったものです。
COLD材の基本になる表面が2Bと呼ばれ、やや光沢のある滑らかでつるっとした表面です。

この基本の材料をベースにいくつかの工程を重ねていくことで、 ヘアライン仕上げや鏡面仕上げなど様々な表面仕上げを造っていきます。

ステンレス表面仕上げ

ステンレス鋼材はその素材の表面に加工を施すことで様々な表情を生み出すことができます。
Fate industriesではその製品ごとに用途とデザインを考慮し、主に下記のような仕上げを施しています。

ヘアライン仕上げ  HAIR LINE FINISH :
長手方向に長く連続した研磨目を持った仕上げ
すーっとまっすぐに伸びる研磨目は脚やフレームなどストレートなラインを強調したデザインと好相性。

バイブレーション仕上げ VIBRATION FINISH :
無方向性の細かいスクラッチの研磨目を持った仕上げ。
製作サイドでは、まっすぐストレートな印象のヘアラインに対し、
バイブレーションは”(研磨)目を荒らす”という表現を耳にすることもあります。
細かいスクラッチが縦横無尽に交差することで表面にマットな質感を生み出します。
全体的に反射がない仕上げなので落ち着いた空間を形成します。
近年人気の高い仕上げで、店舗什器やキッチンワークトップなどにも多く施されています。

バイブレーション仕上げ
棚板:2B仕上げ / 角留め具:バイブレーション仕上げ

2B仕上げ 2B FINISH :
白っぽい灰色でやや光沢のある仕上げ。 COLD材の基本となる表面をそのまま活かしています。
研磨目を付けるヘアラインやバイブレーションとは違い表面はつるっと滑らかで柔らかい印象です。


鏡面仕上げ  MIRROR FINISH :
ステンレス鋼材の表面を鏡のように研磨した仕上げ。 専用のバフで磨き、ステンレスでありながらも鏡に近い解像度を持っています。
ガラスの鏡と比較すると、鏡本来の性能としては多少の歪み等は否めませんが、
金属らしい艶やかな美しい表面に周りの景色が映り込み空間に奥行きが生まれます。
ガラスの鏡とは違い割れることはありません。

未研磨 UNPOLISHED FINISH :
Fate industriesで未研磨と呼んでいる仕上げは主にステンレスのLアングル(HOT材)や角パイプ(COLD材)を使用したフレームです。
アングルやパイプといった部材は、それぞれの製造工程によってHOT材、COLD材としての独特の表面を持っています。
HOT材のLアングルは、加工過程で生まれる目の粗いマットで白みがかったような表面が特徴で、まるで削り出しの部材のような無垢な素材感があります。
COLD材のパイプはHOT材に比べると滑らかな手触りの表面ですが、材を延伸する際にできる素材そのものの引き目がストレートなラインを強調しています。
これらを研磨することなく素材そのものの持ち味を生かした仕上げとして未研磨と表現しています。

鏡面仕上げ
フレーム:未研磨(HOT材) / 角留め具:バイブレーション仕上げ

取り扱いについて


ステンレスは素材そのものがもつ金属の美しい表情が魅力的ですが、その反面、傷や水垢、指紋等の付着が目立ちやすい素材でもあります。
使い始めは気になることもありますが、使い込んで頂くうちに風合いとなって馴染んでいきます。
水拭きをした後、柔らかい布で拭き上げるようなメンテナンスを日常的にして頂くことで、より美しくご愛用頂けることと思います。

ステンレスは、鉄・アルミ・銅などの鋼材に比べて耐食性に優れていますが、決して錆びない素材というわけではありません。
ステンレスの表面には薄い酸化皮膜があり、これが酸素や鉄分との接触を防ぎ、錆にくい特性をもっていますが、
この皮膜が傷ついたり、塩分等の浸食で壊されると『もらい錆』という現象が発生します。
深い傷、汚れ・水分の放置、鉄製品との接触などは、もらい錆の原因にもなりますのでご注意ください。

ヘアラインやバイブレーションなど表面に研磨目を作る仕上げでは、手垢などの汚れが落としにくい場合があります。
気になる際は、市販のステングロスなどステンレス専用クリーナーを定期的にお使い頂くと、 艶出しやコーティングの効果が期待できます。